町内の善意にとどめてはならない

一人住まいで猫を多頭飼育している人が突然亡くなったら・・・。みなさんが、お隣さんとしたらどうします?

大幸四丁目で孤独死があり10匹くらいの猫が残されました。野良猫化しないうちに保健センターに保護を依頼しましたが、個人所有の猫には手をつけられないと断られてしまいました(保健センターと動物愛護センターの見解)。水だけで10日は生きられるとのセンターからの助言で、水だけを与え食事は与えて居つくと困るので控えました。愛護センターから地域猫とすれば引取り可能と連絡があり、町内会としては野良猫が10匹増えるなら町内会費である程度負担しても保護してもらおうということになりました。猫ボランティアの助言を得て猫が散らばらないように餌付けを始めました。

その後、猫が亡くなるなどして4匹となり、猫ボランティアに勧められて捕獲前にノミ駆除の薬をつけました。更に猫が亡くなるなどして、えさ場に来る猫は2匹となりました。愛護センターに引取り枠ができたとの連絡があり、1匹捕獲しましたが、動物病院でパルボウイルス菌に冒されていることが判明。治療しないと引取りができないということで、1週間程毎日通院点滴治療を行い愛護センターに引渡しとなりました。残った猫も捕獲し愛護センターへ行き、約2ヶ月に渡った猫騒動に終止符が打たれました。この間、町内のみなさんは事故が起きないよう声を掛け合い細心の注意をして対応されてきました。しかし、こんな形で終わってしまいやりきれない気持ちと想定外の町内会への金額負担だけが残ってしまいました。問題解決のために関わったみなさんに対し、町内会のみなさんは、心より感謝をされていますが、これを町内の善意でとどめてはならないと思いませんか、みなさん?

学区のかかわりはどうだったでしょうか。行政の支援は、とりわけ初動の対応は適切だったでしょうか。現状、動くことができないというなら、動くことができる仕組みに変えてはどうでしょうか。

今回の多頭飼育のもたらした教訓について、今後も学区として問い続けていきたいと思います。