愛知県警が昨年１年間に受理した１１０番通報のうち、緊急対応が不要な通報が全体の２６.３％あったことが分かりました。県警の担当者は「事件事故への対応が遅れるおそれもある。相談や問い合わせは１１０番ではなく、警察相談専用電話の＃９１１０を利用してください」と呼びかけています。
実際にあった緊急の対応が不要と思われる１１０番通報は「自動販売機で当たりが出たのに商品が出てこない」「道路が渋滞しとるけど何かあったのか」「キッズ携帯で１１０番につながるか試した」「息子が起きないので起こしに来てほしい」「犬の鳴き声がうるさい」「運転免許証の更新はどうしたらいい」「運転免許証を返納したいけど手続きの仕方を教えて」などいろいろ。
一方、事件や事故を目撃しても１１０番通報をためらう人も少なくないそうで、ＪＲ名古屋駅の中央コンコースで包丁を持った男がうろついた事件でも１１０番通報はなかったといいます。県警は「容疑者の早期検挙や被害者の保護のためにも、緊急時は素早くかけてもらいたい」と話しています。